靴を作る 第十四話
みなさまこんにちは。銀座工房の七海です。
「靴を作る」前回は、こちらをご覧ください↓
踵 積み上げ作業へ
鉢巻き+革2枚+トップピースと積んでいきます。
木型が、踵部分包むようカーブして作られており、
本底は、ヘリにむかって⤵落ちています。
そこで、鉢巻きを作製して平らな革が積み上げられるようにしていきます。
ウエルトで使用し、残った革を再利用
段差ないよう漉いておきます。
漉き作業はガラス板の上で↓
両足分(2本)準備します。
作製した鉢巻きを水につけ、トンカチでたたき
踵部分のカーブに合わせていくのですが、画像撮り忘れました。
肝心のお見せしたい画像がなく、わかりずらいですが、
鉢巻きを踵の形状に合わせ、釘で打ち留めていきます。
この後、積み上げ革を取り付けていくので、ある程度平らになるようにする行程です。
積み上げ革を積んでいきます。
積み上げ1段目
積み上げ用革をカカトより少し大きめにカット
銀つき革なので、水につけ銀面をガラス片で削ります。
革をよく水で濡らしてから
のりを付けハンマーでよく叩き密着させます。
釘を三角形に打ち込み
ある程度のところまで平行になるようバランスをとっていきます。
画像の様に、実際にこれから積み上げる革、トップピースにのせて様子を見ながら作業します。
積み上げ2段目
2枚目も1段目同様、積んでいきます。
革を水につけ銀面をガラスで落とした後のりで接着
釘止めします
1段目、2段目釘打ち箇所が重ならないように
三角形が逆になるように打ち込みます(画像上部:1段目、下部:2段目)
そして、水平になるよう再度調整
ここで、無理に接着してもヒールが水平でないと靴がぐらつきます。
この後、トップピースを取り付けるため必ず水平になるように仕上げます。
トップピースを取り付け前に
画像のように釘を外周に沿って5本打ち込んで固定します。
トップピースの取りつけ
トップピース、ゴムと革の割合、
私は、ゴムが多めになるように設定、型紙を作り、
左右、革とゴムのバランスが同じになるようにします。
カカトよりやや大きめにカット、あごのラインはきれいに調整し
のりを塗り、しっかりハンマーで打ちつけます。
両足ともに取り付けたところで
積み上げ作業完了です。
次回、ソールを仕上げていきます。