靴を作る 第十話
みなさまこんにちは。銀座工房の七海です。
本日は、私の靴作りその後を前回までは、こちら↓
本底接着前作業
シャンク作製完了後
前方部分に、コルクを詰めこみます。
なぜコルクを使用するのか?
軽い素材ですが、弾力性があり、
歩行時に足が地面に着く時の緩衝材(クッション)の役割を果たしてくれます。
履き込むにつれて足の形に合わせて沈み込んでくれます。
ここで、
コルクの特性を調べてみました。
コルクとは、コルクガシの木の皮を砕いたものだそうです。
①弾力:衝撃吸収力に優れており、天然のクッション
②耐水:水を吸収するように思われますが、撥水性がある。水に強く腐りにくい。
③清潔:コルクに含まれる抗菌成分によりカビが発生しづらい。
と、まだまだあるようですが、これだけでもとても優れた素材だと思います。
では、コルクを詰めていきます。
まず、1層目の型紙作製
コルクは、シートになった物を使用します。
中底には、縫う為に溝を作っているので段差があり、
段差を埋めるのにコルクシート2層で仕上げます。
のりを使用し接着、ハンマーでたたきます。
シャンクとの重なり部分のコルクは、ナイフで削いでいきます。
↑コルク2層貼り、シャンクとの段差削いだ状態です。
ウエルトとの段差も、ナイフ、きやすりを使用し削いでいきます。
踵部分と、ジョイント(母趾と小趾の付け根、足が折れる部分)が平行になるよう仕上げます。
しっかりやらないと、踵の積み上げ時苦労する事になるので、大事な作業です。
底付け前に、ウエルト部分整形します。
ベベルの部分(ウエスト部分)は、本底に巻き込んでいくので、縫いの部分から3mmの所をカット
この時点で、ある程度最終仕上げの形にナイフでカットしていきます。
つま先部分は、
ラウンドトウのスクウェアウエルトに仕上げました。
ウエルト作業完了です。
ここまで完了すると、本底を取り付けることができます。
次回、本底を取り付けへ