~REDWINGから加水分解を考えてみた③~また履けるようにするには
こんにちは
FANS.浅草本店からYUMA.が第三回目となる加水分解のお話しをします。
前回でウレタンの特徴と宿命についてはご理解いただけたかと思います。
「加水分解はもどせない、とまらない。」
カルビーかっぱえびせん状態になったが最後。
寿命とおもってすっぱり諦めましょう。
とは言えアッパーや中底はなんともないのに捨ててしまうというのも
実にもったいない話。
そんな時は劣化部分だけ取り除き
新たなソールを装備すればダイジョーブ!
ベックマンタイプのソールはごつごつしたラグ型のパターンを採用しているため
FANS.浅草本店では主に二種類のソールをオススメしています。(※もちろんこれら以外のソールもお選び可能です。)
①ビブラム#2333 (厚さ5ミリ:192グラム:硬度(shoreA)70)
②ダイナイト ロジャー (厚さ7ミリ:230グラム:硬度(shoreA)85)
①2333↑
②ロジャー↑
①2333に比べると②ロジャーの方が厚く、重く、硬くガッシリしています。
とは言え微々たる差ですのでそこまで大きなスペック差はありません。
重さについてはソールサイズに合わせてトリミングするので
実際に靴の重さに反映されるのはこれよりも少ない数値となります。
個人的にはロジャーが好みです。
パターンの陰影がくっきりしていて
マットな質感が美しい。
厚みがあってメリハリもつきますし。
料金はいずれも5000円(+税)
もちろんベックマン以外にも採用可能です。
↓ディンケラッカーに装着するとこんな感じ。接着とビス打ちで取りつけました。
※底縫い追加の場合は+2000円(+税)で承ります。
RWベックマンの場合、ミッドソールをそこまでガチガチに接着していないので
基本的には底縫い込みでご検討いただいた方が無難ですよ~。
それではこれにて加水分解シリーズ完結です。
ここまでお読みくださりありがとうございました。