色抜けやスレ・キズには○○で補色する!
こんにちは。シューケアマイスター工房銀座店の髙橋です。
今回は、以前、古着屋で購入した J.M WESTON(ジェイエムウエストン)の#180シグニチャーローファーをお手入れしていきます。
こちらの靴で特に気なるのが履き口の色抜けです。
ケアする際に靴クリームで履き口の補色もしていましたが、靴下に色移りして数回履いただけでも
写真のように色が抜けて白っぽくなってしまいます。
履き口は靴下やパンツの裾などが擦れる部分なので、乳化性の靴クリームで革に浸透させて色を補色するよりも、色の定着が良く落ちにくい顔料ベースのクリームがお勧めです。
その顔料ベースのクリームが、レザーコンシーラーです。
【レザーコンシーラーとは】
レザーコンシーラーの最大の特徴は、顔料入りという点です。顔料が入っていることで革に浸透させていくのではなく、色を付ける(乗せる)ように着色が可能です。
色がしっかり定着するので、革(スムースレザー)や合成皮革の靴だけでなく、かばん、財布、ベルト等にもお使いいただけます。
また、全30色展開なので様々な色に対応可能です。
混ぜて調色することも可能なので、商品に無いお色でも心配ありません。
では早速、補色していきます。
【補色方法】
①下準備
まずは、コンシーラーの定着をよくするために、革表面の汚れを落とします。
②色の調節
補色したい色と同じ色があればそのままお使いいただけます。
色が無い場合は、複数の色を調色しピッタリな色を作ります。
今回は赤い靴なので、レッドとダークレッドで調色しました。
③補色
気になる履き口にコンシーラーを塗っていきます。
一度にたくさん乗せてしまうとダマになりやすいので、薄く重ねて塗るのがポイントです。
綿棒や筆、スポンジを使うと綺麗に補色できます。
④ブラッシング
コンシーラーを馴染ませるために、7割程乾いた段階で毛の柔らかい馬毛ブラシでブラッシングをします。
⑤仕上がり
気になっていた履き口の色抜けが目立たなくなりました。
しっかり定着させるために1日乾燥させることがお勧めです。
保湿のケアをしたあとでも色が上手く入らない場合や、スレやキズができてしまった時にもおすすめのアイテムですので、ぜひ一度お試しください。
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シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店
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