悲報:コードバンに〇〇
横浜店 2023年11月03日
こんにちは。シューケアマイスター工房横浜店の中島です。
今日はコードバンシューズについてです。
手に入りにくい、高価格帯、ということもあり、コードバンへの憧れは靴が好きになれば誰でもありますよね。
そんな大事なコードバンでもトラブルになってしまうことはあります。
傷。
雨に濡れた水跡も相談としては多いのですが、傷の方がショックが大きい印象です。
今回は細かい傷が無数についている感じですね。
コードバン自体は、元々起毛している素材を潰して平らにしている革です。
今回は傷を起毛したと仮定してケアしてみました。
使ったアイテムは
〇ハイシャインプライマー(ブラック)
〇イングリッシュギルド・ビーズリッチクリーム(ブラック)
〇グラサージュワックス(ブラック)
【ハイシャインプライマー】
キズの穴埋めに使用します。
該当箇所に指で刷り込みます。
その後にレザースティックでゴリゴリ押し込みます。
キズを寄せて溝の端と端をくっつけるイメージです。
この作業を一通り終えたら、馬毛のブラシでブラッシングをして様子見。
ハイシャインプライマーは粘度が高いので、布で塗るのはおすすめしません。
布の繊維が巻き込まれて汚く見えてしまいます。
【ビーズリッチクリーム】
全体のツヤ感のまとめと潤滑剤替わりです。
キズの部分だけを磨くと他の部分と差が出るので、一旦ビーズリッチクリームで全体を整えます。
【グラサージュワックス】
それでもキズの箇所がイマイチ目立つようであれば、ワックスを使用します。
どうでしょうか?
擦り傷の部分はかなり目立たなくなったと思います。
すべての傷が、この方法で目立ちにくくなるわけではありません。
ただやらないよりも気になりにくくはなる気がします!
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