スニーカーって綺麗になるの!?【前編】
日本橋店 2022年06月11日
こんにちは。
日本橋工房の岡嶋です。
先日の帰宅後、洗面所で手を洗っているとキッチンから
「よし、これから腕5本あるくらいの速さで終わらせる!」と気合の入った言葉が聞こえてきました。
洗面所にいた私はある事が気になり、急いでキッチンに向かいました。
「腕5本!?バランス悪くない?そういうのって左右本数合わせるでしょ。」
というのが気になってしまったのです。
返答は、
「左右に2本ずつ、背中に1本…」らしいです。笑
例えとはいえ、背中のは必要なのだろうか…
背後の棚の物を取るにしても見えていなければ取れないだろうし。
そんな事を考えてしまいました。
さて、今日はスニーカーのクリーニング、修理について書いていきます。
まずは、こちらのスニーカーをご覧ください。
スポーツブランド、『プーマ』のスエードスニーカーです。
靴の状態を見ると、少しくたびれた感じは出ていますが
メンテナンスをしてあげる事でまだまだ綺麗に気持ちよく履けるでしょう。
では、綺麗にすると言ってもどの辺を綺麗にしていくのか。
①アッパー、スエード部分の汚れ&色褪せ
日頃履いている中で付着しているホコリや、乾燥により全体的に発色が落ちています。
また、歩行の癖で擦れやすい部分はより色褪せがはっきりと出ています。
これは【ブラッシング・洗い・補色】の流れで作業する事で改善が見込めます。
②白いソール部分の汚れ
地面と接するソールが白いと、汚れが付きやすいです。
部分的に見てみると汚れが目立ちますね。
これは①の洗いの作業の中でひと手間加えて落としていきます。
③カカト内側の破け
靴にゆとりがある事で歩行時に靴中で足が動き擦れていたり、踵が当たっていたりすると
徐々に内側の生地は傷み、穴が開いてきます。
この靴は中のスポンジも少し飛び出してきていますね。
この部分は広範囲に革を当て、縫いをかけることで補強をしていきます。
今回は通常の範囲よりも広く、
赤枠のメッシュ部分と同じような形状を革で作っていきます。
この3点を作業していくとどれくらい綺麗になるのか、
前編の今回はここまで。
今回はどのあたりに手を加えていくのかをお話しました、
次回の後編では実際に作業しながら仕上がりまでお見せいたします。
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