汚れた靴がエレガントになるまで【前編】
日本橋店 2022年06月04日
こんにちは
日本橋工房 シンジョウです。
昨日初めてファブルの実写版を見ました。
原作でも好きな、マグロ住宅での洋子と鈴木の戦いの場面が良かったですね。
「銃の位置はそこでいいのか」「両手は下したままでいいのか」言ってみたいですね。
そんなシチュエーションは一生来ませんが。
さて
雨が続きクリーニングの持ち込みが増えてきました。
そんな持ち込みの中でも目を惹いたのがこちらの靴。
型が崩れ、カビが生え、加水分解によるラバーソールの割れも見受けられます。
この状態では
「ノットエレガント」
気持ちよく履く事が出来るように
「エレガント」に仕上げていきます。
まずは、モールドクリーナーを使って全体のカビを除去します。
M.MOWBRAY PRESTIGIO モールドクリーナーEXラージ ¥5,500(税込)
カビが付いた靴の場合は通常の汚れ落としだと意味がありません。
拭きあげる事でぱっと見はカビが無くなりますが、カビの菌が残ったままなので再発の可能性が高くなります。
カビが付いた際はカビ専用のモールドクリーナーを使いましょう。
表面の汚れを落とせたら洗っていきます。
今回はステインクレンジングウォーターとペネトレイトブラシで洗っていきます。
M.MOWBRAY PRESUTIGIO ステインクレンジングウォーターラージ ¥2,420(税込)
革自体が乾燥し、型も崩れてしまっていたのでしっかりと靴全体に水分を含ませながら洗うのがポイントです。
ここでしっかりと水分を含ませることで乾燥させた後の靴の形状復元に差が出ます。
洗い終わったらシューズキーパーを入れて靴にテンションをかけた状態で乾燥させます。
乾かす際は、最後にモールドクリーナーを吹き掛けてから乾かすと◎
今回は、羽根の部分も癖がついていたので紐で縛って型を整えながら乾燥させます。
長くなりそうなので今日はこの辺で。
次回以降仕上げ編をご紹介していきます。
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