靴磨き用のブラシの種類と選び方
こんにちは。横浜工房の眞山です。
靴磨きに欠かせない道具のひとつが、「ブラシ」です。
しかし、馬の毛だとか豚の毛だとか、はたまた山羊の毛だとか馬のタテ髪だとか…
いろんな種類があると、どれをどう揃えたら靴磨きができるのか分からない!
と思われている方のために、靴磨きをする上でもっとも必要な2種類のブラシの使い分け方を
詳しく紹介します。
靴磨きに必要なブラシ2種
革靴のお手入れに使うブラシは、基本的には2種類です。
・馬の毛でできた「馬毛ブラシ」
・豚の毛でできた「豚毛ブラシ」
土やホコリを落とす馬毛ブラシ
もっとも使用頻度が高いのが、こちらの馬毛ブラシです。
馬毛ブラシは、毛の密度が濃く、毛足が長いのが特徴的なブラシです。
しなやかでコシのある馬の毛は、靴の土やホコリを落とすのに最適です。
1日履いた靴に付着した土やホコリを払い落とすのに使います。
ほぼ毎日使うものなので、ぜひ玄関に1本は常備しておきたいブラシです。
クリームを馴染ませる豚毛ブラシ
豚毛ブラシは靴磨きをするタイミングで使うブラシです。
靴クリームを塗った後、その靴クリームを革に馴染ませながら、ツヤを出すことができます。
塗ったクリームの中に入っている成分によって、靴がツヤを取り戻します。
靴磨きの喜びを味あわせてくれるブラシでもあります。
豚毛ブラシは色分けが必要
豚毛ブラシは靴クリームが付着するブラシなのです。
靴クリームの色が混ざらないよう、靴クリームの色ごとにブラシを分けて用意するのを
オススメします。
ブラシの色を分けないと、明るい茶色の靴に黒の靴クリームが付着してしまう、というような悲しい結果を招くからです。
馬毛ブラシと豚毛ブラシの見分け方
自分の持ってるブラシが馬毛ブラシなのか豚毛ブラシなのか、どっちか分からなくなってしまった。
見分け方られるよう、この2つを見比べてみます。
〜馬毛ブラシ〜
・毛先が細く柔らかい
・毛の密度が比較的濃い
・毛足が長い
〜豚毛ブラシ〜
・毛がしっかりしている
・コシが強い
これでも分からない方はブラシを上から見ること良いかもしれません。
画像左側の馬毛ブラシは、右側の豚毛ブラシに比べて毛先が細いので、毛が全面に広がっています。
馬毛ブラシに比べて、豚毛ブラシは毛先まで太さが同じなので、よく見ると1ブロックごとに
まとまっています。
馬毛ブラシはほこりを落とすので、毛先が細いのは理にかなっていますね。
ブラシは育つ?
皮革製品の経年変化を「育つ」と表現するように、ブラシにも育つという表現をします。
長く使っているブラシは、毛にクリームの成分(油分やロウ分など)が付着します。
すると、クリームを塗らなくても、そのブラシでブラッシングをしただけで、革に栄養とツヤを与える
ことができ、この状態を「育ったブラシ」と表現することがあります。
育ったブラシは、靴クリームのロウ分によって簡単にツヤが出ます。
パパッとお手入れしたいときには非常に便利ですよ。
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