撥水スプレー万能説?
シューケアマイスター部二子玉川店の寺田です。
「撥水スプレーは汚れ防止のため、革靴には必ず使わなければいけない」と聞いたのですが…
お客様との会話で、1ヵ月に1回ほどのペースでお聞きするフレーズ。
どうやら革靴を購入したとき、そのように言われることがあるようです。
最近の撥水スプレーは良くできていまます。
革の通気性を損なわず、撥水・防汚の効果を持たせることができるのです。
撥水と防汚の効果を常に最大限の状態でキープできていれば、確かに安心です。
しかし常にこの状態をキープするために頻繁にスプレーを使っていたのでは、あっという間になくなってしまいます。
これは非常にもったいないと思うのです。
撥水スプレーを使うタイミング
「靴を履くたび、お手入れのたび。撥水スプレーを”毎回”使ってください」と、私からお伝えすることはありません。
雨に降られる心配があるとき、雨の中でその靴を履くことが分かっているとき。
撥水スプレーはこのようなタイミングに、ピンポイントで使う方法をお勧めしています。
雨に降られる瞬間、撥水スプレーの効果がしっかり出ているかどうか?
撥水スプレーを使う主な目的を考えると、ここが重要です。
撥水効果の出方や持続性からすると、お出かけになる前の日の晩~外に出る30分前あたりでスプレーすると良いです。
使いどころと適量
革靴を長持ちさせるために大切なのは、撥水スプレーをたくさん吹き付けることではありません。
靴を脱いだ後、ブラシをかけて靴を休ませる。(余計な水分を抜くため)
そして、適量のクリームで革のしなやかさを維持することが大切です。
撥水スプレーは万能ではなく、水や汚れを弾く力を一時的に与えるものと捉えていただければ幸いです。
撥水スプレーであれ何であれ、使いどころと適量を知る。
無駄をなくすためにも、靴のコンディションのためにも、それが一番だと思うのです。