「How to Shoecare」ガラスレザーの補色方法
日本橋店 2022年04月16日
こんにちは
日本橋工房 シンジョウです。
今まで理解できなかった事が最近ようやく理解出来ました。
それは、ペットを飼っている人が言う「ウチの○○が一番かわいい」です。
「可愛いのは分かるけど、どの子も可愛いやん」とずっと思っていたのですが、実際に自分が飼い始めてようやく理解できるようになりました。
自分とこの子が一番かわいいです。
さて
3回目の「How to Shoecare」はガラスレザー編です。
まず、ガラスレザーとは?
ガラスレザーとは革の表面を樹脂なのでコーティングして仕上げてある靴の事です。
表面をコーティングしている為、水を通しにくく汚れが着いてもサッと拭きあげるだけある綺麗になり、なおかつ磨く前から綺麗なツヤがある。
日本のビジネスシーンで人気のある素材です。
万能に思えるガラスレザーですが、一つだけ問題も…
クリームが浸透しづらく、スレ・傷ができた時に色を入れる事が非常に難しいという点です。
今回は誰でもガラスレザーの補色が出来るように補色のポイントをご紹介していきます。
使う靴はこちら。
カカト部分にスレと捲れがあり、クリームでの補色が難しい状態です。
補色専用のレザーコンシーラーを使って補色していきます。
ポイント①「下地を作る」
直接コンシーラーを塗る前に、下地にハイシャインプライマーを塗ります。
M.MOWBRAY レザーコンシーラー ¥1,210(税込)
M.MOWBRAY ハイシャインプライマー ¥2,750(税込)
ガラスレザーはツルツルしている為コンシーラーが定着しづらいので、一度ハイシャインプライマーを塗り込みコンシーラの定着力を良くします。
その後、スレの箇所にコンシーラーを塗り込み乾燥させます。
ポイント②「ワックスで馴染ませる」
コンシーラーを塗ったままだと補色は出来ているものの、補色箇所だけ浮いてしまいます。
ワックスを補色箇所と周辺に塗ることで馴染ませることができます。
M.MOWBRAY ROYAL グラサージュワックス ¥2,200(税込)
コンシーラー補色箇所を隠すように踵の内側全体にワックスを塗り込み、その後柔らかいブラシでブラッシングします。
完成がこちら
革が捲れた事による凹みの跡は分かりますが、全体的に目立ちづらくさせることができました。
今回の方法はガラスレザーに限らず色の入りにくい革全般的に使える内容なので、是非お困りの際はお試しください。
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