ローファーの悩みをズバッと解決!~前編~
横浜店 2022年05月13日
こんにちは。横浜工房の眞山です。
新学期でローファーを購入された方も多いかと思います。
中学校や高校の学生靴としても定着し、学校の指定でローファーを履かなくてはいけない所も多い
印象を受けます。
学校指定の靴はなぜローファーなのか?
理由ははっきりしませんが、日本の教育学者がイギリスの私立名門校を見学に行った時に、
学生たちが履いていたのがローファーだったそうです。
これをそのまま取り入れたと聞いたことがあります。
ローファーが作られた歴史
今では学生服の足元はローファーで定着していますが、そもそもローファーが作られた歴史は、
着脱がラクな「ご近所用の靴」なんです。
ローファーの語源は、靴ヒモ結びをしない「怠け者(Loafer)」がルーツであるという説があります。
英国王室や貴族階級の室内靴として誕生したルームシューズが、その利便性とデザインの良さから
外履き用途で人気が出て、流行したという歴史を持ちます。
ですから、ローファーは歩く靴として作られていないんです。
つっかけ型の浅い靴で長距離通学をする、日本の中・高校生にはローファー通学は辛く、
試練と感じる方もいるかもしれません。
個人的には紐ヒモで、甲(こう)をしっかり止める、靴でいいんじゃないかと思います。
とはいえ学校の指定なのでローファーを履かなくてはなりません。
子どもはすぐに足が大きくなるから、大きめのサイズを選ぶべき?
まだ足が成長するかもしれない、中・高校生のお子さんを持つ親御さんの心境としては、
大きめのサイズを買って、少しでも長持ちさせたい。
という心理が働く方も多いと思います。
買ってすぐに履けなくなって、何度も買い直していてはコストもかかってしまいますよね。
しかし、つっかけ型の浅い靴で、しかもサイズが合っていないローファーでの長距離通学は
非常に歩きにくいです。
大きめのローファーの履の履き心地は?
履き口が広く靴ヒモがないローファーは、大きめのサイズを選ぶとカカトがパカパカしてしまいます。
カカトがパカパカしたローファーは非常に歩きにくく、大きめのローファーを無理に履くと
つま先の方に足が滑ってしまい、カカトが浮いてしまいます。
甲(こう)の部分の面積が狭いため安定感がなくなり、脱げないように無理な歩き方に
なってしまいます。
そうなってしまうと足への負担が大きく、靴ズレを発生させたり、つまずいて怪我につながることも
あります。
場合によっては外反母趾など足の病気の原因になります。
ローファーのサイズ選びは難しい
フィット感を高めさせる靴ヒモが無いローファーは、サイズ選びは非常に難しいのです。
ローファーのサイズ選びは、基本的には小さめサイズを履き慣らしていき、革を少しずつ
伸ばしてながら履くという方法しか取れません。
サイズがきつく感じたらサイズを上げ、そして履いてるしうちに革が伸びて、ローファーが
緩くなってしまう。
一度緩くなってしまった革は縮みませんので、そのまま緩い状態で履き続けるというパターンが
かなり多い印象です。
前半はここまで。
後編では緩くなってしまったローファーの対処方法を解説していきます。
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