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迷信なのか?!夜に靴をおろしてはいけない?【前編】

こんにちは。銀座工房の七海です。

昔から

『夜に靴をおろしてはいけない』

と言われています。

その理由は?!

昔から伝わる事にはきっと何か意味があるはず!

その謎に迫ってみたいと思います。

 

新しい靴を初めて使う時に

おろす」という言葉を使います。

靴をおろすとは?

新しい靴を玄関に出し使える状態にすることを言います。

 

現代は玄関の作りも様々で段差のないフラットな玄関もありますが、

昔は地面と同じ高さの所で靴を脱ぎ1段上がって家の中に入る様式

そのため家に入ることを「家にあがる」と言い、

新しい靴を玄関に出すことを家の中より1段低いところに「おろす」ことから

「おろす」という表現が使われています。

 

『夜に靴をおろしてはいけない』

と言われている理由を調べてみると

言い伝えや迷信が理由となっています。

 

①罰が当たる

新しいものはまず神様に供えるものと考えられているので神棚の灯りを消した後に

新しいものを使うと罰が当たるとの考えから。

 

②江戸時代のお通夜

現在のように街灯が無く、日が沈むと辺りが真っ暗闇になってしまいます。

真っ暗な夜道を歩くのはとても危険

そんな中外出するというのは、お通夜など誰かが亡くなられた時。

冠婚葬祭時には、新しい靴をおろすのが一般的でした。

そのため、夜に靴をおろすということは人が亡くなったことを連想させるため

縁起が悪いということ繋がっている。

 

③故人に新しい草履を履かせた

こちらも江戸時代、一部の地域では亡くなった方を出棺する際、

死後の世界への旅立ちのために故人に新しい草履を履かせていました。

出棺は夜に行われていたこともあって、

夜新しい靴をおろすことが死を連想させるということ繋がっている。

 

④野辺送り(お葬式の出棺)

故人のご遺体を火葬場または埋葬地まで運び送ることを意味します。

夜に行われていたそうで、当時の葬儀は自宅で行われることが一般的だったため、

野辺送りは新しい靴を履いてそのまま玄関から出ていっていました。

「夜に新しい靴を履いて死者を送る」という事から縁起が悪いとされたようです。

 

夜に新しい靴=死

を連想させるため、縁起が悪いと言われる理由に納得です。

 

昔は電気、街灯もなく、道路も整備されていなかったため

足元が悪い中で動き回るのは危険なことから

夜に新しい履物をおろすのはよくないという由来もあるようです。

 

では、夜に靴をおろすしかない場合どうしたら良いのでしょうか?

後編へ

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