無色の靴クリームで、茶色の靴は綺麗に仕上がるのか?
こんにちは。京都工房のサオオです。
「茶色の革靴は、靴クリームの色のチョイスが難しいね」
先日、靴磨きを依頼されたお客様がおっしゃっていました。
確かに、茶色といっても靴も靴クリームも多くの種類があり、微妙な違いがあります。
ライトブラウン、ミディアムブラウン、ダークブラウン、キャメル、バーガンディ…など、革やクリームの色表記も様々です。
1足1足、それぞれに合った色の靴クリームを揃えることができれば良いですが、なかなか簡単なことではありません。
そのような場合、私は「ニュートラル」の靴クリームをお勧めしています。
ニュートラルの靴クリームとは?
革靴に塗布する乳化性の靴クリームには、様々なカラーバリエーションがあります。
そのなかで「ニュートラル」と表記されたものは、革に色を着けないクリームです。
そのため、黒や茶色に限らず、赤や青など珍しい色の革靴にも安心して使用できます。
ニュートラルの靴クリームは色を着ける力はありませんが、クリームに含まれる油分によって革の色を濃くします。
その特性を利用すれば、クリームの色選びが難しい靴でも、手軽に発色を良くすることができます。
ニュートラルのクリームでの仕上がりは?
それでは、実際にニュートラルの乳化性靴クリームで、茶色の革靴を磨いてみます。
今回はこちらの靴クリームを使用します。
汚れ落としを行った、こちらの靴にサブライムレザークリームを塗布します。
クリーム塗布専用のペネトレィトブラシを使って、クリームを全体に満遍なく刷り込みます。
適量は、片足あたり米粒2~3粒分くらいです。
塗り終わったら、豚毛のブラシを使い、靴クリームをなじませていきます。
ムラなく、均一に仕上げるために、素早く大きくブラシを動かすことがポイントです。
向かって、右側がニュートラルの靴クリームを塗ったあとの状態です。
ツヤが出ただけでなく、色が濃くなったことがわかります。
クリームの色選びに迷ったら、まずはニュートラルを使ってみる。
ちょっと色が薄くなってしまったくらいであれば、十分な仕上がりを得られる可能性があります。
クリームは色付きでなければいけないことはありませんので、ぜひ一度ニュートラルのクリームが持つ力を試してみてください。
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シューケアマイスター靴磨き工房 京都店
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