靴から塩発生??!【前編】
銀座店 2021年10月17日
こんにちは。銀座工房の七海です。
急に雨に降られてしまい、靴がびしょ濡れ。。。
乾いたら白いシミ、粉がふいたような状態に
こんな経験ありませんか?
原因は塩?
足裏から発生する汗や水分の量は、
1日でコップ1杯といわれています。
1日中履き続けている
靴、靴下には汗がたっぷり染み込んでいます。
革の内部に塩分が残り、
革が水に濡れた時、
革の中に存在していた成分が水に溶け込み、革の繊維の中を移動できるように。
蓄積されていた塩分が水に溶けだし革の伸縮によって乾き始める段階で表面まで浮き出て、
白いシミが出現
「塩吹き」、「塩浮き」と言われます。
靴を履いていれば誰にでも起こりうる現象です。
しかし、
新品の靴でも塩浮きする事があります
原因は?
革の内部には塩が蓄積されているようです。
なぜ、まだ履いていない新品の靴の内部に塩が蓄積されているのでしょうか?
革を製造する
動物の「皮」を「革」になめす工程で原皮が腐らないよう、一度皮を
『 塩漬け 』にされるそうです。(塩類を含んだ薬品が用いられる)
この塩漬けされた革は工程の中で、内部に浸透した塩を完全に抜くことは難しく
塩類が僅かに残留しているそうです。
新品の靴が塩浮きしたからといって不良品という事ではありません。
新品であっても塩浮きする可能性はあるという事です。
塩浮きのお手入れ方法は【後編】へ
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シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店
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