時間とともに、足に馴染むインソール
こんにちは。横浜工房のトリゴエです。
残暑が厳しい日が続きます。
私は夏バテをしてしまったせいか、食欲がなかなか湧きません。
酸っぱい物や辛い物を食べて食欲増進しつつ、身体の調子を整えていきたいと思います。
さて今回は、今年から取り扱いを始めたインソールをご紹介します。
オーダーメイド靴店が開発したインソール
フォーミンインソール 税込¥4,400
このインソールは、東京の青山にある老舗靴店「カルツェリア ホソノ」が開発したものです。
カルツェリア ホソノは1969年の創業から、足に合う靴作りを続けているお店です。
靴型から作るフルオーダーメイド以外にも、様々なプランでお客様の足に合う靴を提案しています。
フォーミンは、その経験から生み出されたインソールです。
フォーミンインソールの素材
表側の素材
フォーミンインソールの表(足の裏が触れる部分)は、タンニンなめしの牛革を使っています。
※タンニンなめし…植物などに含まれるタンニン(渋)を使って、動物の皮膚である「皮」に防腐性、耐久性を与えること。
人間の足は、一日にコップ一杯分の汗(約200ミリリットル)をかくと言われていますので、インソールに使う素材は吸水性の高いものがベストです。
タンニンなめしの革は、水分を良く吸収する性質があり、インソールに最適な素材と言えます。
また、フォーミンに使われている牛革は約1ミリの厚さがあり、耐久性も高いです。
裏側の素材
裏側にはコルクが使われています。
※コルク…コルクガシと呼ばれる木の樹皮を加工して作られた素材です。弾力性、通気性があります。
この素材使いが、フォーミンインソール最大の特徴です。
一般的なインソールの裏側は、スポンジなどの柔らかい素材が使われています。
スポンジのメリットは、足あたりの柔らかさです。
一方で、圧力や湿気によって、靴の内部にスポンジ素材がくっついて崩れてしまうデメリットもあります。
(靴を脱ぐたびに外してあげれば、スポンジ部分を長持ちさせることができます)
コルクはスポンジに比べて硬い素材ではありますが、耐久性が高いです。
そして時間とともに、足の裏の形状に馴染んでいく性質があります。
足に馴染むインソール
表面のタンニンなめしの牛革、裏面のコルク。
この組み合わせによって、フォーミンインソールは履いていくうちに、どんどん足に馴染んでいきます。
革とコルクは、体重がかかることで足裏の形状に沈んで変形します。
時間の経過とともに、使う人それぞれに合わせて変化していくインソールだと言えます。
2種類の厚み
フォーミンインソールには、1ミリと2ミリの2種類があります。
革部分の厚みは2種類で共通ですが、コルク部分の厚みが1ミリ、2ミリと異なります。
一番厚い部分を測ると、1ミリのタイプは約2.5ミリ。2ミリタイプは、約3.5ミリです。
紐がある靴の場合、しっかりと紐を締めても歩行時にカカトが抜けてしまうくらい緩ければ、2ミリをお試しください。
カカトは抜けないまでも、靴の中で足が遊んでしまうくらいであれば、1ミリをお試しください。
フォーミンは私が色々使ってきたなかで、足馴染みが良さ、フィット感の良さで一番印象が強いインソールでした。
税込¥4,400と高価格帯のインソールではありますが、靴の緩さにお困りのときは、ぜひ一度お試しください。
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