レザーソールが雨に濡れてしまったら。
こんにちは。銀座工房のナガオです。
今回のブログでは、レザーソール(革底)が雨で濡れてしまったときの対処法をご紹介いたします。
レザーソールも、靴本体も、水に濡れたまま放置すると、革が乾燥してコンディションが落ちてしまいます。
それは、もともと革に含まれていた油分が、乾燥時に水分と一緒に抜けてしまうからです。
しかし、革を十分に乾燥させないまま、あわてて保湿クリームを塗ってしまうのも良くありません。
濡れた革に摩擦や圧力を加えると、革が荒れやすくなるからです。
これらを踏まえたポイントは2つです。
1.「完全に乾燥させる」
2.「乾燥後は素早く保湿する」
ひとつずつご紹介します。
1.完全に乾燥させる
まずは、紐を靴から取り外します。
取り外し可能な構造であれば、中敷き(インソール)靴から取り出します。
靴は平置きしたままですと、ソールの大部分が床に接しているため、乾くスピードが遅くなってしまいます。
上の画像のように段差や壁に立てかけるように置くことで、空気が通りやすくなり、早く乾きます。
靴本体の内側には新聞紙、キッチンペーパーなどの、水を吸収しやすい紙を入れます。
(新聞紙はインクが色移りしないよう、白い紙で包んであげると良いです)
そして定期的に取り換えながら、水分を外に逃がします。
直射日光を避けて、風通しの良い場所に置いてください。
靴下が濡れるほどビショビショになっていなければ、2~3日間ほどで乾くはずです。
靴の内側に手を入れて湿った感触がなければ、OKです。
次は保湿です。
2.素早く保湿する
まずはレザーソールを保湿します。
こちらのブログ記事の手順に沿って、ソールに栄養を与えます。
ソールのケアが完了してから、靴本体を保湿します。
ソールのケアを行う際には靴本体を触ってしまうため、ソールの後に靴本体の保湿を行う順番がおすすめです。
こちらのブログで、ムラになりにくい磨き方を紹介しています。
おすすめの保湿クリームは、M.MOWBRAY PRESTIGIO リッチデリケートクリームです。
革に素早く浸透し、ムラやシミになりにくいクリームです。
・靴は平置きせず、立てかけて、完全に乾燥させる。
・乾燥させた靴は、そのまま履かずに保湿する。
革靴が雨に濡れてしまったときは、 この2点を思い出してください。
もし雨に濡れた靴を乾かして、
・白く汚れが浮いてきた
・革の表面がデコボコになった
などのお悩みがございましたら、ぜひ銀座工房にお持ちください。
7~10日間お預かりの靴のクリーニングメニュー(税込¥4,400~)で、綺麗にできる可能性がございます。
詳しくは、工房スタッフにご相談ください。
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シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店
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