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雨に強いといわれるスエード素材。その真相にはひと手間が…

皆さんこんにちは。
日本橋工房です。

台風が多くなる時期、雨が降るときに何の靴を履いていいのか悩むことはありませんか?
汚れたり、シミになったりしたらどうしようと悩むことがあると思います。


靴の中でもスエード素材のものは、雨に強いと聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
果たして、その噂は本当なのか…本日はその真相についてお話をしていきます。

 

では、まず登場する靴はこちら。


イギリスの代表的な老舗シューズブランド、Church’s RYDERです。
※スエードとは、皮の裏面をやすりを使って毛羽立てた、上記の写真のような起毛皮革のことを言います。


早速ですが、
スエードが水に強いと言うなら、実際に靴に水をかけてみましょう。


あれ…水を弾いているのか…これ。
弾いてませんね。

そうなんです。
実はすべてのスエードが例外なしに「雨に強い!水を弾く!!」というわけではないんです。


水を弾いてくれるスエードにするには重要な事があります。
それは、【防水スプレーで撥水力を高める】です。

M.MOWBRAY プロテクターアルファ


いやいや、防水スプレーをかけるならスムースレザーでも他の素材でも同じではないか!
と思いますよね。

スエード×防水スプレーだからこそ、力を存分に発揮してくれる理由をご説明致します。

 

 

スエードが雨に強いと言われる3つの特長

①毛が密集している。
②毛先から革本体までに距離があることで革の地に直接雨が当たりにくい。
③毛の存在によって表面積が広い。


これだけでも充分、スムースレザーよりもスエードの方が雨に強そうな感じがしますね。

しかし、これらは「スエードが雨に強い」と言われることに繋がるポイントです。
上記の特徴を持つスエードに防水スプレーをかけることで、
毛1本1本に防水スプレーの成分が付着してより強い撥水力を手に入れます。

イメージとしては、表面積の広いスエードの表面に撥水成分の層が出来るような状態です。


では、撥水力を持った毛が密集したスエードの表面の上に水を垂らすとどうなるのか…
驚くような水の弾き方をします。


今回はちゃんと弾いていますね。
スエードの毛先で水滴が玉のように転がりながら弾いています。

「スエードの特徴」と「防水スプレーの撥水力」が合わさることで、このように水の侵入をより防ぎます。

これにより「スエードは水に強い」と言われています。

 

ちなみに粒が大きいしっかりとした雨に長時間耐えるのは、
さすがのスエードでも厳しい場合もございます…

とはいえ、
「雨の日に何を履いたらいいか分からない。」
この質問に「雨の日にはスエードがおすすめ。」と答えているのは
今日ご説明した理由とひと手間があるからです。

皆さまも雨の日の靴に、スエードを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

 

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