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ローファーに合うシューキーパー/シュートリーを選ぶ【前編】

こんにちは。京都工房のサオオです。

 

先日、エレベーターに乗った際、乗り合わせた人全員の足元がローファーということがありました。

暑いこの時期に私もローファーをよく履くのですが、

みんな同じなのかなと思いながら、足元をぐるりと見渡してしまいました。

革靴なのに堅苦しさがなく、ON/OFF幅広いコーディネートに使えるローファーは、1足あると便利なんですよね。

そんな便利なローファー。実はシューキーパー(シュートリー)のチョイスが非常に大切な靴です。

 

そこで、ローファーに合うシューキーパーについて、前後編に分けてお伝えします。

前編は「シューキーパーの種類や構造とローファーとの相性」、後編は「ローファーへのシューキーパーフィッティングのポイント」です。

 

 

シューキーパー(シュートリー)とは

シューキーパーは靴の型崩れを防ぐものです。

靴は着用する度、足の屈曲により少しずつソール(地面に触れている部分)が曲がっていきます。

それが何度も繰り返されて、ソールが反った状態で癖づいてしまいます。

このソールの反り返りを押さえ込み、靴の形を整えるためには、シューキーパーを入れる必要があります。

 

 

シューキーパーの種類

シューキーパーと一口で言っても、素材や形状など、いくつか種類があります。

今回は、当工房でご用意しているサルトレカミエのシューキーパーでご説明します。

 

向かって左から

 SR100EX 

 SR200EX 

 SR400EX 

すべて木製のシューキーパーで、素材はブナ材。

ブナ材は、耐久性が高く、シューキーパーに適した素材です。

 

靴の形は様々です。

似たデザインの靴でも、甲の高さや幅、踵の大きさなどは異なります。

そのため、靴に入れるシューキーパーにも多くの形状が存在します。

またシューキーパーには、「バネ式」「ネジ式」という2種類の構造があります。

 

 

バネ式とネジ式の違い

バネ式のSR100EX。

つま先とかかとのパーツが、金属の棒(チューブ)で繋がれています。

(バネはかかとのパーツ内部に組み込まれています)

バネが戻ろうとする力でつま先とカカトの方向にテンションをかけ、ソールの反り返りを押さえます。

ある程度のテンションをかけて、靴の形を整えたい場合にお勧めです。

バネ式のシューキーパーは、ソールが厚い靴、硬めの革で作られた靴と相性が良いです。

 

ネジ式のSR300EX。

一方、ネジ式はシューキーパーの全長を真ん中の金属パーツ(ネジ)で調整して、靴に入れます。

バネの力を使わない分、つま先とカカトの方向にかかるテンションは弱め。

あまりテンションをかけずに、靴の形を整えたい場合にお勧めです。

ネジ式のシューキーパーは、ソールが薄い靴、柔らかい革で作られた靴と相性が良いです。

 

 

ローファーと相性が良いのは

ローファーにはバネ式とネジ式、どちらが良いのか。

絶対ではありませんが、ネジ式をお勧めすることが多いです。

ローファーはバネ式のシューキーパーで力をかけ過ぎると、履き口(足を入れる部分)を必要以上に伸ばしてしまうことがあるからです。

これは靴のフィット感に影響が出る可能性があります。

そのため、力加減を調整しやすいネジ式をベースにお勧めしています。

 

 

次回は、こちらの靴に合わせて、「ローファーへのシューキーパーフィッティングのポイント」をお伝えします。

 

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