失敗しない!靴のお手入れ基礎知識3
こんにちは。大阪工房のさおおです。
今回は、靴のお手入れ基礎知識の第3回「艶出し」についてのお話です。
(第2回「保革」についてはこちらの記事をご覧ください)
靴磨きの醍醐味「艶出し」
艶の有無によって、革靴の印象は大きく変わります。
特にビジネスシューズやドレスシューズは艶を出して、綺麗に履きたいものです。
艶出しの工程は、
・クリームの塗布
・豚毛(化繊)ブラシでクリームをなじませる
この2点だけ。非常にシンプルなものです。
クリームの塗布
クリームを塗る前の状態です。
今回使用する道具はこちらです。
M.MOWBRAY PRESTIGIO クリームナチュラーレ ¥2,200(税込) (向かって左)
M.MOWBRAY ペネトレィトブラシ ¥440(税込) (真ん中)
紗乃織 SANOHATAブラシ手植ブラシ ¥16,500(税込) (向かって右)
クリームは、艶が出るものをお選びください。
ブラシは化繊か豚毛のものを使用します。
ペネトレィトブラシにクリームをとります。
クリームの量に注意してください。
片足につき、米粒2,3粒程度が適量です。
足りなければ、その都度少しずつ足します。
クリームが多すぎると、ブラッシングの際にブラシがもたついて艶が出にくくなります。
また靴表面のべた付きの原因にもなります。
私も靴磨きを始めた頃は、艶を出したい一心で大量のクリームを塗り、べたつきを無くすのに苦労しました。
全体にクリームが行き渡るように塗り広げます。
靴本体とソールの隙間など、細かいところに塗り逃しがないよう気を付けてください。
これでクリームの塗布は完了です。
この段階では、艶は出せんが安心してください。
次の工程に移ります。
ブラッシングで艶を出す
前回のデリケートクリームの時と同様で、クリームが乾ききらないうちにブラシをかけていきます。
ムラなく仕上げるための、大切なポイントです。
手先だけではなく、肘から先を大きく動かして、ブラシをかけます。
大きく動かした方が、効率良くクリームを馴染ませることができます。
向かって右側が磨いたものです。
きれいに艶がでました。
あとは「拭き取り」の工程を残すのみです。
次回に続きます。
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